栃木県にあって関わりが深い畑恵理事長の作新学院は、1885年に船田兵吾によって、下野英学校として設立が行われました。
当時の下野英学校は私塾でしたが、後に1895年に尋常中学校として私立尋常中学作新館に改称、1899年に旧制中学校として私立下野中学校に改称しています。
教育者の船田兵吾の名前は今でも影響力が大きく、創立者として尊敬を集めている人物です。
船田兵吾が尊敬されているのは一部の期間を除き、長年にわたって家族経営を行ってきたことも大きいです。
つまりそれだけ本気で力を入れて設立した私塾であり、教育機関として人材育成に向き合い続けてきたことが分かります。
目次
現在の学校法人作新学院になったキッカケ
1925年になると、事務職員の不祥事で経営が悪化しましたが、1940年に財団法人に改組するなどして立て直しが図られました。
現在の学校法人作新学院になったのは、1950年の私立学校法が切っ掛けです。
作新の名前は1947年に合併した作新館高女の影響で、合併後は作新学院高等部と中等部に分けられました。
学校法人化するまでは何度も改称を繰り返してきましたが、これは学校制度が度々変化したのが理由で、時代の変遷を経験してきた証拠でもあります。
戦後は男女共学の学校として、小学部の新設や高等部商学科の設置、家庭科やデザイン科の設置と拡充が図られてきました。
1985年には創立100周年を迎え、記念事業として百年誌の発行が行われています。
その後も難関大学を目指す特別進学コースや、デザインと情報分野の方面で再編が進んだり、時代に合わせて繰り返している形です。
1960年からは学校法人船田教育会が運営を行っていましたが、2010年に幼稚園と小学部、中等部が学校法人作新学院に運営が移管されました。
ちなみに旧名は学校法人作新理容美容専門学院なので、理容美容の専門学校として教育を提供してきたことも窺えます。
2016年に54年ぶりに優勝した夏の甲子園と2017年の作新アカデミア・ラボ
2015年に創立130周年を迎えましたが、記念式典を挙行してトップ英進部を設置するなど、近年も精力的な活動が見られます。
比較的直近の話題といえば、2016年に54年ぶりに優勝した夏の甲子園と、2017年の作新アカデミア・ラボでしょう。
このように、部活が強くて全国レベルの部がありますから、文武両道の名に相応しい学校だといえます。
ただ教育方針は一校一家と自学自習、誠実勤労となっています。
作新学院高等学校は、様々な生徒を幅広く受け入れる私立なので、偏差値も幅が広く上は70を超えます。
しかし偏差値が全ての学校ではなく、自分らしい学校生活を送れますから、勉強の成績に自信がなくても入学のチャンスはあります。
生徒の間で評価されているのは施設の充実で、何でも一通り揃っていて快適に利用できる点が評判です。
部活が充実していること、イベントが豊富なのも評価されているポイント
また部活が充実していること、イベントが豊富なのも評価されているポイントです。
他にも校則が厳しすぎなかったり、進学のサポートが手厚いことも魅力的だといえるでしょう。
学校選びで案外重要な要素となる制服は、人によっては十分に評価されていますが、誰もが認める洗練されたデザインとも言い切れないです。
いうなれば可もなく不可もなしといったところで、制服が入学や進学の決め手になるとは考えにくいです。
それ以外の要素は県平均を上回る評価を獲得していますから、安心して入学を決めることができます。
人付き合いもしやすい校風なので、人間関係に悩んだり疲れたくない人にも朗報です。
特別進学コースはライバル意識が強く、上を目指す競争ありきのコースですから、それ以外のコースと比べればややピリピリとした雰囲気です。
とはいえ生徒たちはみな自分のことで精一杯ですから、他人のことに時間を掛けている余裕がないのも事実です。
作新学院はいじめが少ないと評判
これはコミュニケーションが希薄になる可能性がある一方で、いわゆるいじめが起こりにくいことを意味します。
実際のところ作新学院はいじめが少ないと評判ですし、多少のトラブルは起こるにしても、大きな問題に発展するケースは殆どないです。
平和に生活できる学校ですから、人間関係に不安を抱えがちな人でも大丈夫です。
進学先は京大や旧帝大、早慶上理ICUを含むレベルの大学揃いで、近年は日本大学への進学者が多い傾向です。
卒業生にはプロスポーツ選手や政治家、漫画家にアナウンサー、そしてお笑い芸人までいます。
進学以外にも道があって活躍している人が多いですから、進学と就職を含めて道がひらける学校です。
卒業生にはプロスポーツ選手が多く、中でもプロ野球選手が一番大きく割合を占めます。
プロの道も目指せる学校だといえるので、プロ野球選手を夢に入学、進学することも可能です。
まとめ
歴史の長さから注目を集める学校ですが、各分野に活躍する人材を輩出してきたことからも、一目置かれる教育機関になっています。
創立者の考えや教育方針を受け継ぎ、現代に合った形で教育の場の提供を行っていますから、今後も目を離すことはできないでしょう。
最終更新日 2025年4月22日