ユニセフとは?
ユニセフとは国連児童基金のことで、UNICEFという略称で呼ばれています。
この機関は発展途上国や災害地の子どもたちの保健や教育、福祉などのためにサポートを提供している組織で、本部はニューヨークにあります。
また、東京にも事務所が設けられています。
この国連の機関は1946年 12月に国連総会決議によって設けられました。
そして1953年 10月に国連児童基金と名前が変更されました。
この機関は戦災児童救援事業の臨時機関でしたが改称された年に常設機関となりました。
日本にある日本ユニセフ協会は、先進国が中心となって構成されている34の国と地域に設置されているこの協会メンバーの一員です。
※参考サイト・・・ユニセフと日本ユニセフの違い、活動の違いについて
本部との協力協定を軸にして、募金活動や広報活動、政策提言活動などに取り組んでいます。
財源は各政府の自主拠出金や民間からの寄付金、そしてユニセフカードの販売などが挙げられます。
日本ユニセフ協会の使命として、子どもを含む個人の尊厳と基本的人権を尊重することや子どもの権利実現や基本的ニーズの充足などを通し、もてる能力を最大限発揮させて、人類の持続可能な発展と平和と社会の発展を実現することなどが掲げられています。
子どもの生存や保護、発達が人類の進歩に欠かせない
ユニセフでは、子どもの権利を守っていくことは自由と正義と平和の基礎であり、子どもの生存や保護、発達が人類の進歩に欠かせない要素との認識に立っています。
この機関では子どもの権利は恒久的な倫理原則であり、国際的な基準となることを目標としているのです。
この協会はユニセフの政策立案やその実行支援をサポートし、必要な資金の拠出と政策協力を行っているのです。
そのため、資金活動や広報活動、政策提言活動などがおこなわれています。
例えば、募金活動では世界の子どもの命と成長を守るという国際的な活動を実現していくために、これらの活動を支える資金的な取り組みを行っています。
日本ではこの国際機関の活動資金を支えるため、様々な機会を通じて募金に関する活動等を行っています。
また、広報活動なども行われています。
広報活動では世界の子どもたちが向き合っている課題や、支援活動の状況などを印刷物やホームページの他、マスメディアやイベントなどの機会を通して広く知ってもらうための活動に取り組んでいます。
そして、政策提言などのアドボカシー活動では、子ども買春や人身売買などから子どもたちの権利を守るため、国内法や制度の整備などに必要な政治的な働きかけが行われています。
また、市民社会における様々なパートナーと協力して、社会に対して働きかける活動も行っています。
ユニセフが行っている様々な活動の内容
この国際機関では、子どもたちの権利を守るために様々な活動を行っています。
その中で主な活動分野として挙げられているのが、保健や栄養、水と衛生、HIV、教育、子どもの保護、社会へのインクルージョン、緊急支援・人道支援、そしてジェンダーの平等になります。
例えば保健では全ての子どもが乳幼児の時期に十分なケアを受けられ、守られてよりよい人生のスタートを切れるように、総合的な支援を行っています。
例えば、予防接種の普及活動や安全な水や衛生的な環境確保、母乳育児の推進や栄養改善などのサポート支援が挙げられます。
この活動の中で、特に5歳未満児死亡や新生児死亡、地域や所得による格差などの問題などに取り組んでいます。
5歳未満児死亡については、5歳の誕生日を迎えることができずに亡くなる子どもたちが年間560万人(1日に約1万5,000人)います。
これは約5.6秒に一人の5歳未満児が命を落としているということになります。
この団体ではこのような状況の改善につながる活動を行っており、この活動の成果も生まれています。
1990年時点では、1年間で1260万人(1日に約3万5000人)の子どもたちが命を落としていました。
これは約2.5秒に一人ということでした。
そのため、現在はこの人数は少なくなっているといえます。
子供の命が失われる現状打破に取り組むユニセフ
また、生後28日以内に亡くなってしまう新生児は1年間で260万人です。
1日では約7000人の新生児が亡くなっています。
そして、この数は、5歳未満児死亡のうちの新生児死亡は46%といわれているのです。
そして、以前の41%から増加しているということです。
このことは、生後1カ月の間が最も死亡リスクが高くなっており、出生1000人のうち19人がこの期間に命を失っているということなのです。
さらに、その時期から1歳を迎える前までに命を失ってしまう子ども1000人のうち12人います。
そして、1歳から5歳までに亡くなってしまう子どもは1000人当たり11人いるのです。
この団体ではこのような問題を可決するための活動を行っているのです。
まとめ
この機関はこうした世界中の子どもたちに関わる様々な問題を解決するために、資金的な面でも活動をサポートし、募金活動や広報活動、アドボカシー活動などの活動に取り組んでいるのです。
最終更新日 2025年4月22日